ファイルの新規作成と保存。ドキュメントの設定
新規作成・保存・開くといったファイルの操作及びドキュメントについて確認します。 Inkscapeを実行すると、初期状態でA4サイズの描画領域が作成されます。 この図名を各領域を「ドキュメント」といいます。
新規作成
新規にドキュメントを作成する場合は、「ファイル」 - 「新規作成」を選択します。

新しくA4サイズのドキュメントが作成されます。
A4とは違うサイズで作りたい場合、「ファイル」 - 「New from Template」を選択します。

あらかじめ定義されたサイズの一覧が確認できます。

リストの中から制作したいサイズのテンプレートを選択します。
また、作業中のドキュメントをサイズ変更したい場合は、「ファイル」 - 「ドキュメントのプロパティ」から変更することができます。 ページタブにあるページサイズから規格のサイズを選んだり、カスタムサイズ項目に任意の数値を設定し好きなサイズに設定することもできます。

ファイルの保存
制作した図名は、「ファイル」 - 「保存」でファイルの保存ができます。 保存されるファイルは、標準でInkscapeSVGというSVG形式で保存されます。 他にもいろいろな形式で保存することができるので、必要に応じて「ファイルの種類」を変更します。

Inkscape 0.92.2では、png形式のみメニューにエクスポートという形で用意されているので、png形式にしたい場合は 「ファイル」 - 「PNG画像にエクスポート」を選択します。

設定ダイアログが表示(ドック)されるので、サイズや出力先を設定してエクスポートします。
ファイルを開く・ファイルのインポート
「ファイル」 - 「開く」から対象のファイルを開きます。ファイルを開くとは違うのですがInkscapeでは、インポートという機能も用意されています。これは、ドキュメントに別のファイルを読み込む場合に使用します。

インポートは、ドキュメント内に写真などを配置したい場合などに使う機能となります。 インポートを行う場合は、「ファイル」 - 「インポート」を選択します。

ダイアログが表示されるので、インポート方法を選択します。インポートの形式は、2つの方法があり「埋め込み」と「リンク」を選択することができます。
「埋め込み」を選択すると、インポートするファイルのデータをドキュメント内に埋め込みます。ドキュメントの中に保存されるため、ドキュメントサイズは埋め込んだファイルの大きさに応じて大きくなります。
「リンク」を選択すると、ファイルのパスのみ保存します。インポートした外部のファイルを削除したり移動したりすると参照できなくなりエラーが表示されます。